―――いじめ―――【完結】
「やだよ……」


私は急いで階段を駆け上がった。















「バカじゃねーの?行き止まりなの分かってんだろ?」


大崎は上の階に逃げていく私を見て笑う。


「ミナ…」


そんな大崎に舞が話しかけた。


「…なに?」


「どうすんの?親とかにちくられたりしたら…」


「…舞も早くカッター持って」


「ミナ…私……怖いよ」


「……」


「舞、何言ってんの?」


「愛菜…口出ししないで、舞…ウチを裏切る事より怖い事って…ある?」


「………っ」


「…行くよ」
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