―――いじめ―――【完結】
キーンコーンカーン…


授業始まりのチャイムがなった。


「…もう戻れない」


チャイムを聞いた途端にいきなり怖くなった。


「先生に怒られる…」

「お母さんにも…迷惑かけちゃう」


私は鍵がかかっていて、開くはずのない屋上のドアを見た。


「あーあ、勇気ないなぁ…私…」

私には、逃げる場所も逃げる勇気さえもなかった…



結局、私は教室に戻った。

私に…
逃げる事なんて出来なかった。
< 28 / 368 >

この作品をシェア

pagetop