―――いじめ―――【完結】
「ほら、死んで」


そして、髪の毛を掴んで私を手すりに押し付ける。


「やめて!」


「ほら……愛菜も舞も…みんな?」


大崎がみんなに目配せして、引きつった顔の愛菜が大崎と一緒に私の髪の毛を掴んだ。


「………しね」


愛菜の顔からはもう何の表情も感じ取れない。


「愛菜…立たせよ」


私は2人に無理やり立たされる。


「ちょ…やだ…やめて……やめてよ…」


立たされた事により手すりが腰の所しかないのが分かった。
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