不良な俺様
リビングからはあたしの好きなハンバーグの香り―。
「って…朝からハンバーグ?」
「せっかくの記念日だもんね!ママ頑張った!」
いい年して
だもんね!
ってどうかと思うよ。
なんてツッコミ入れるとまた話しが長くなりそうだからやめといた。
パパとお姉ちゃんはもう家を出たらしく、使用済の食器が食卓に置かれていた。
ヤンママのあたしのママは今年で35歳。
19そこらで産んだ計算になる。
お姉ちゃんはあたしの2個上だからお姉ちゃん産んだのは17歳。
あたし的にはありえない。
「ママ、よく17で産めたよね」
「パパが産んでって言ってくれたからね~」
我が親ながら、恥ずかしいくらいののろけぶり。
ママは手にほっぺをついていた。