白いユキ



学校の帰り道。



あたしの携帯が鳴った。


─のぶ?…なんだろう?


「はい。」



「ユキ?」



「うん。」



耳元で響くのぶの声が心地よくて、顔がほころぶ。



「あのさ、今週の土曜日予定ある?」



「昼間は、空いてるよ?」



「じゃあ、会おう。」



「えっ?」



「会わせたい人がいるんだ。」



「…うん。いいよ。」






─のぶの会わせたい人って誰だろう。




でも、楽しみだな。







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