白いユキ





「マスター、これおいしいよ!」



あたしは、マスターの新作料理をフォークで刺すとまた一口ほうばった。


「んーおいしい…。」


思わず、顔がほころぶ。


「そうか?じゃあ明日からでも、出してみようか?」


マスターがにっこり微笑んだ。



マスターの新作は紅茶のシフォンケーキ。



凄く意外だけど…かなりいける。



新作と聞いて、どんな物か正直、考えつかなかったけれど──



─うん。おいしい。





「元気…出たみたいだな……。」



「えっ?」



マスターが優しく笑う。



マスターには何でもおみとうしかも知れない。




そう思った。







< 148 / 215 >

この作品をシェア

pagetop