白いユキ



その後、食事をして


父さんはお酒も入って上機嫌だった。



いつもは、あたしと二人の食事だから、あたしは未成年をだし──



父さんは一人で飲むのはすきじゃない!

とか言って飲まないから。



ナツと一緒に男同士、楽しく飲んでいた。








ほろ酔い気分の父さんが改まって、あたしとナツを見て話を始めた。



「霞、小野くん。」



「「はい。」」



返事が思わずハモって顔を見合わせて微笑んだ。


そんなあたしたちを父さんは優しく見つめると



「小野くん、霞を頼みます。」



「はい。」



ナツはきちっと座り直すと、父に向かって答えた。







あたしは嬉しくてドキドキして、涙がでそうだった。






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