白いユキ





「霞…この間渡してくれた手紙ありがとう。」



突然父さんに言われて、考えた。


「?」


「和希の手紙……。」


父が優しく笑う。



「……うん。」


「霞。」


「はい。」






「……お前は、私の子供だけれど、母さんの子供じゃ無いことは、知っているだろう?」



「…はい。」



あたしの返事に父さんはゆっくりと頷いた。





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