白いユキ


「ユキをけしかけて…ユキのことが好きな男と2人っきりにさせて…………自分にムカついてた。」


「………」


「…ごめん。俺、独占欲強いみたい……。」




抱いていた腕を緩めて、あたしの顔を覗いたナツは、ふっと苦笑いした。


それから、あたしの唇にキスを落とした。


優しくて、甘いキス。




あたしは静かに目を閉じた。








唇を離すと、又あたしを力強くギュッと抱いて





「……安心した。」




小さくため息をついて、笑った。









< 211 / 215 >

この作品をシェア

pagetop