白いユキ
「ユキをけしかけて…ユキのことが好きな男と2人っきりにさせて…………自分にムカついてた。」
「………」
「…ごめん。俺、独占欲強いみたい……。」
抱いていた腕を緩めて、あたしの顔を覗いたナツは、ふっと苦笑いした。
それから、あたしの唇にキスを落とした。
優しくて、甘いキス。
あたしは静かに目を閉じた。
唇を離すと、又あたしを力強くギュッと抱いて
「……安心した。」
小さくため息をついて、笑った。
*