白いユキ



メニュー表を閉じて、顔を上げると、少し離れた所のウェイターと目が合った。



あたしは、軽く片手を上げて、彼を呼んだ。



「はい。ご注文ですか?」


「ええ、…パンケーキとアイスミルクティー。」


─あたしは、ここの甘いパンケーキが好きだった。



ナツとの帰りに、必ず寄るこの店で、あたしは、いつもこれを頼んでいた。





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