白いユキ



あたしが、丁度食べ終わる頃、彼はやってきて、あたしの前に座った。



「お待たせしました。」

あたしを見て、にっこり笑う。



顔がくしゃつとなる笑顔に、あたしは、ドキッとした。

さっきのとは、違う…


─ときめき…かも知れない。




ナツが、肉食系なら、


彼は、草食系。



やんわりとして、ふわっとした印象の彼。



ナツとは、全く違う。


─二人は、昼と夜だ。



そう思った。






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