白いユキ




あたしは、



醜いアヒルの子だった。



自分だけが、全く違うのに



のうのうと、本物のふりをして、生きてきた。



でも─



アヒルの子の方がましだよ。




あたしは、白鳥には、なれないもの。




あたしは、醜い、汚くて、汚れた偽物だった。




母さんを苦しめる



全てが偽物の



醜い、あたし。







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