白いユキ




その晩、あたしは、眠れずに、病院のベッドの上で、一人、



窓から、夜が朝へ変わっていくのを眺めていた。


降っていた雨は、やんでいた。



朝焼けが始まる頃、父さんがやって来て、





「母さんが、亡くなった。」



そう言った。








< 95 / 215 >

この作品をシェア

pagetop