続きは、このままで…
ファシズム体制は、以前よりも緩和されたような気がするけど。
やっぱり暴君の性格は、そう簡単に直るわけも無くて。
傍若無人さに諦めている私も、やっぱり下僕体質なのかもしれない・・・
彼が占領していたソファに、私が収まるスペースが空けられているので。
そこへ目がけて、ドカッと音を立てながら腰を下ろした。
すかさずに主様は、私の膝へとスライディングするように雪崩れ込んでくる。
フワリと掠める、ベルガモットの香りは相変わらず…。