もう一人のあたし~鏡の世界~
翌日…


「亜美~!そろそろ起きなさい!由美ちゃん待ってるわよ!」


ガバッ!


「すぐいく~!」

服着替えて…
髪の毛結って…
顔洗って…
ご飯食べて…


カンペキ☆


「由美~!早く行こ!」


「亜美が遅いんでしょ!急ぐよ!」


やっぱり慣れない早起きはダメだなぁ…


キーンコーンカーンコーン…キーンコーンカーンコーン



「「ヤッバ!!」」


ダダダダ…


「由美…まず校長室行くよ!」


「OK!」


コンコン…


「失礼します、二年A組の椎田亜美です。姉を連れて来ました」


「入りなさい」


「私の姉です、病気で転校の挨拶が遅れました」


「椎田由美です、好調先生…亜美と同じクラスにしてくれませんか?少し心配で…」


「えぇ構いませんよ、二人同じクラスのほうがいいでしょうからね」


「ありがとうございます、それでは失礼しました」


「由美、じゃあクラスに行こ」


「うん、町田と一緒は嫌だけど亜美がいるならいい」

「由美のバカ」


パタパタ…


「由美先入って♪」

「OK♪脅かしちゃえ」


ガラッ


「椎田さん、遅刻ですよ!」


「先生…あたし亜美じゃ無いんですけど!」


「あなたはどう見ても椎田亜美さんじゃない!ふざけないで!」


ガラッ


「まったくふざけていませんけど?ちなみにあたしが亜美ですから」


ジャンジャジャ~ン!
亜美登場☆
みんな驚いてる~!


「椎田さんが二人?!」


「あれ?言ってませんでした?私達…」
「「双子ってこと」」


《双子ぉ?!?!》


「あたしが亜美のお姉さんの由美」
「あたしが妹の亜美」


「「区別つくかな?」」


ほんとは双子じゃなくてもう一人の自分…


だからわかんないの♪


フフッ…ちょろいね
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