マリン・ブルー
「なんだいマリンかい!ルビーまで!
暫く顔を見せないと思ったら‥いきなりどうしたんだい?」


ジョージアは呆れたようにマリンに問い掛ける



「ジョージア様!どうか私を人間にしてください!今すぐに人間になりたいんです!」



興奮しながら話すマリンににジョージアは少し驚きながら言う



「人間になりたいだなんて‥
急に何を言い出すかと思えば‥
一体何があったんだい?話してみな」


「私‥今日カイト皇子に嫁ぐために宮殿に行かないといけないんです‥
でも‥私結婚なんかしたく‥ないし‥ひっ‥ひっく‥」


そう話すマリンにの瞳からは涙が溢れ出す



「ジョージア様!僕からもお願いします!マリンに辛い思いをさせたくないんです!カイト皇子が次の花嫁を探すまででいいんです!」



ふたりの話を黙って聞いていたジョージアは思った


あのカイトの坊主のやりそうなことだよ‥

そしてふたりを見て言った


「‥まったく‥しょうがないねぇ
‥わかったよ。マリンを人間にしてやろう」


そう言うとジョージアは奥の部屋へ歩いていった



戻ってきたその手に見えるのは古そうな箱


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