マリン・ブルー

海賊

到着したその場所には一隻の船が止まっていた



どうやらシドの船らしい




その船はかなりの大きさで、ドクロのマークが描かれた旗がひらひらとゆれていた




シドは陸へと降りた板を登り船へ入っていく




「あら、シド♪
ずいぶん遅かったわね」


ひとりの女性が話しかけてきた


その女性は赤い髪をひとつに束ね、黒い瞳をしていた


かなり大きな胸をさらに強調するように胸元の開いた服を着ていて、身体中から艶やかさがにじみ出ていた



「おぉ、ローラ
ちょっと船医にこいつを見せてやってくれ」



「この娘どうしたの?
シドにこんな可愛い彼女がいたかしら?」



「ばっ‥
そんなんじゃねぇよ!
行くとこがないっつーから暫く置いてやるだけだよ!」


顔を赤くしながら焦ったように言うシド



「ふ〜ん‥珍しい
まぁいいわ!行きましょうマリンちゃん♪」


ローラはそう言ってにこっと笑いマリンの頭を撫でた


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