ジャス
 ジャスは一ヵ月前、とある理由でこの地球に滞在する事となっていた。

「くそっ!…だがこの人数に勝てるのかよ!」
 取り囲む男の一人が、飛びかかった。その拳から針の様な鋭い刄(やいば)が飛び出す!

 ジャスは背中を曲げ、その攻撃をやりすごした。

「何いーっ!」
 攻撃を放った男が、戸惑いの表情を見せる。

「何だよ、侵略者にしては弱すぎだろう?」

 ズバン!ジャスが右蹴りを叩き込んだ。

「ぐはぁっ!」
 男が吹き飛んだ。

「ちきしょう!“地球”まで来て、やられてたまるかーっ!」
 別の男が叫んだ。

 次の瞬間、男の顔に無数のひびがはいる。

 そして皮膚と衣服が剥がれ飛んだ。

 そこに現われたのは天狗の様な風貌(ふうぼう)の怪物だった。

「死ねや!ジャス。」
 怪物が右手を振りかぶる。拳から刄が飛び出した!
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