ジャス

「私がこの地球に来たのは私の故郷を救う為。」

「故郷を救う?…それとこの有様がどう繋がるんだ!」
 声を荒げる新太郎。

「あの石だ。あいつはあの石ころで狂暴さを帯びた。それにあの石ころを奪われれば、この星の生命は輝きを失うぞ。」
 ジャスが言った。

 新太郎は彩音の携える銀河の至宝を見据える。

「訳が分からんが…あの石が全ての狂元と言う事か。」

 咄嗟にジャスと新太郎が背中を合わせ、戦闘態勢をとる。

 ジャスと新太郎、志は違えど思いは一緒だった。

「…お前の“国取り作戦”は止めたのか。」
 ジャスが訊ねる。

「この状態じゃ、一時小休止だろう。」
 新太郎が答える。

「ははは…そうか、それは良い。」
 ジャスが笑った。
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