ジャス
ジャスは彩音を静かに見つめる。
「…分かった。血を引き継ごう。」
そう言って、彩音の血で赤く染まる刀で自分の腕を切り付けた!
新太郎は事態が飲み込めず、ただ見つめる。
刹那、ジャスの背中から銀色の光りが溢れる!
そして羽織が引き飛んだ。
「何だ!?」
新太郎の目が光で塞がれた。
やがて銀色の光が弱くなっていった。
新太郎の目に映ったのは、背中に彩音そっくりの“入れ墨”の彫りこまれたジャスだった。
彩音達の一族は、その能力を引き継がれる“血継ぎ”と呼ばれる能力があった。
「…ありがとうジャス。…これで…楽になる…」
彩音の周りは既に血で真っ赤に染まっていた。