ジャス
「くそがーっ!たったそれだけでここまでするのか?」
もう一人の若者が勇んで拳を隊員に向ける。
「なめるなー!」
だが若者の攻撃は宙を切り、逆に警棒をあびせられ椅子から転げ落ちた。
「…汚ぇぞ。それが“政府”のやり方か?」
残された髭面が立ち上がり、唸(うな)る様に言った。
「そうだ、反逆者は全て逮捕だ!」
隊員が警棒を振りかぶった。
「ふざけるな!」
髭面は意を決し、警棒を押さえる。
ドカッ。だが別の隊員に背中を押され、テーブルに顔を押し付けられた。
「…くっ!殺すなら、殺せ!…どうせ、この星は滅びる運命なんだ…」
髭面が吐き捨てる。
その言葉に隊員達の顔が蒼白になる。