ジャス
 ダダダダ。後方から三人の男が近寄ってくる。

「来たかパトロールの連中。」
 ジャスが男達に視線を向ける。

「ご苦労様です。」
 男達はジャスとヨッタの前で立ち止まると敬礼をした。

 その服装は日本の警察官と何ら変わり無い。
「ハナタカ星人、五名。知的生命体殺人の罪で確保した。…後の始末は、お前等に任せる。」
 ジャスが言った。

 後方でヨッタが大欠伸をかく。

「はっ!」
 パトロール隊員が答えた。

 銀河パトロールとは、大銀河連邦の警察組織の様な物で、犯罪を企(くわだ)てる異星人を確保するのが役目となっている。

 だが、公(おおやけ)に職務をまっとうする為、警察官の変装をし、地球に同化しているのだった。

 因(ちな)みに、月のクレーターに彼等の出張所がある。

 パトロール隊員達は、機敏に行動するとハナタカ星人達をパトカーに押し込み、去っていった。

 因みに、このパトカーは宇宙船で月まで飛んで行ける。

「帰ろうか。」
ヨッタがまた欠伸をかいた。
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