ジャス

「貴様こそ良く避けた。」
 ジャスも風牙を睨む。その上着がバラバラになって風に舞った。


 そこにいる全ての人々の視線がジャスの背中に注がれた!


「…ま…さか?」
 その視線の先に映るのは銀色に輝きを放つ入れ墨…美しく妖しい女神の姿だった。

 それは彩音の姿、そのものだった。

「リ…リバティ様!」

「本当だ…あれは正しくリバティ様だ!!」

「あの入れ墨は血継ぎをした証拠!と言う事はリバティ様は既にこの世にいない?」

「…やはりそうか…薄々は感じていた。…この星の為、若い命を捧げたのだろう。」

「あの者がリバティ様の最後を看取(みと)ったのだな。」

 人々は驚愕し、様々なリバティへの思いを籠め地面にひれ伏した。

「やっぱり姉上だ…」
 アロマの顔に笑顔が浮かんだ。


 そう彩音ことリバティはこの星の王家出身であった。多くの人々に愛される王女だったのだ。
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