ジャス
「…何故、貴様の背中にリバティの姿が…」
風牙の表情に焦りの色がにじむ。
「…あいつは無念だったろう。“くそ狼”に騙され、この星を救いたい一心で地球に乗り込み、その命を輝かせた。」
ジャスの顔色に今迄に無い怒りが込み上げる。
「地球?…そうか、貴様ジャスだな。スーパーヒーローの。」
風牙の表情も変わった。
「色々調べてやっと分かったんだ。…あいつは貴様に騙され地球に銀河の至宝を取りに行かされたと…更に、あいつの死を知ったお前は、あいつの妹であるアロマの命さえ奪おうとしている事を!!」
「…それがどうした?人は神の前にひれ伏すもの、神の為に犠牲になるもの…違うか?だから銀河連邦も、このワシから手を引いた…神にあがらう術は持たないからな!」
風牙が吠える!
見守る人々の顔に絶望と諦めの表情が浮かぶ。