ジャス

 ジャスの体躯(からだ)が小刻みに震えだす。

「…?どうした、恐いのか?それとも怒りで震えているのか…そうだそれが“生身の人間”の在るべき姿だ。」
 風牙はジャスを睨み、語りかける。

 スーパーヒーローといえど、肉体を持った生身の人間。確足る肉体を持たぬ『いわば精神(たましい)だけの存在』たる神にあがらう術は無かった。

「ははは!…つくづくめでたい奴だ。教えてやるよ。神ってのはそれを崇める人々が居てこその神なんだよ!」
 だがジャスは声高々に叫んだ。

「な…何だと!?」
 まさかの反論に些(いささ)か戸惑う風牙。

「分からないのか?くそ狼が…つまり、貴様など居なくても構わないって事だ!」
 ジャスが天にとどろく声で叫ぶ。

「グオーッ!!ふざけるなーっ!!!」
 怒れる風牙がジャスに襲いだす!


「世界を滅ぼそうなんて神は、居ない方が良いんだよ!」
 ジャスも刀を引き出し宙に舞った!


 星の運命を巡り、凄まじき戦いが切って落とされた!!
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