ジャス
天は荒れ狂い、地は激しく震えた。
いつ終わるとも知れない戦い。
その戦いを眺める人々もその場を離れる者は僅かだった。逆に星の存続を賭けた戦いを一目見ようと、遠く離れた町からも人々が寄せていた。
その間、幾日も太陽は姿を見せなかった。
いや、太陽が昇らなかった訳ではない。風牙の姿によって、その周囲数百キロの天空が遮られていたのだ。
だが数日たった頃、戦いを見守る人々は異変に気付く。
遠くの方がかすかに光を帯びているのだ。
そして七度目の朝がくる。