ジャス

 ジャスは地面に落ちていた何かを拾う。

 やがて祭壇を降りだした。


「…何があったんだ?」

「神はどこに行ったんだ?」

 ポツリポツリと声があがる。

「まさか…神を食らったのか!」
 スティーブが愕然と呟いた。

「ああ、そうだ。だがやけに不味(まず)い奴だった。…安心しろ、全ては解決した。」
 檀下に降りたジャスが答えた。

「神を食らった!?」
 人々は驚愕の眼差(まなざ)しでジャスを見つめる。

 やがて歓喜の声が上がりだす。

「やったー!俺達は解放されたぞ!」

「もう生け贄や穀物を捧げなくて済むんだ。」

 辺りはとめられない歓喜で包まれた。
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