赤い鳥と青い鳥
「貴方、かなり綺麗な色をしているじゃない。」





赤い鳥は正直に思っていることを言いました。





「そんなことないです。僕の身体の色は全然綺麗な色をしていませんよ。」





「なぜそう思うの?」





「だって僕の身体の色はすべてが青色で、他の鳥とは違います。しかも飛べば空の色に溶け込んでしまうので、いつも他の鳥にぶつけられてしまうからです。」





そこまで言うと青い鳥はポロポロと泣き出してしまいました。





自分で言って、惨めに思えたからです。





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