赤い鳥と青い鳥
「他の鳥と違うなら、わたしの赤色はどうなるのよ。それに空の色に溶け込んでしまうほど、澄んだ綺麗な色をしているのだと、わたしは思うわ。」





赤い鳥にそう言われ、青い鳥は涙が止まりました。





とてもびっくりしてしまったからです。





今まで誰にも綺麗だとほめられたことがなかったからです。





「もう一度言うわ、貴方の身体の色は綺麗よ。」





赤い鳥は念を押すように言いました。




なぜならそれほど美しい青色をしていたからです。





そして何より、羽根の艶といい、くちばしや爪の綺麗さといい、とても手入れをされているものでした。




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