天然水

「ひめ寒くない?」


『ちょっとね…』


「雪だっ」


『きれーい!京都って素敵なところだね。』


「こうやって空を見るの久しぶりだよ」

そう言って雅紀は
私を抱き締めた。


「ひめ?」




『なに?』



チュッ




きれいな満月が光る夜に私たちはキスをした。


雅紀は伝説の話を知っているのかな?

こんなことされたら
期待しちゃうよ。


雅紀も同じ気持ちでいてくれてるかもしれない。

そう期待していいのかな

ねえ、雅紀?


私ー

本当に好きなんだよ。



「そろそろ戻ろっか」

雅紀に連れられて部屋に戻ることした。

「もう寝た方がいいよ。
来てくれてありがと。
おやすみ」


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