天然水

「これ持ってて!」

『え…?!』

そう言って雅紀に渡されたものは…

部屋の鍵…?!


『い、いいの‥?』

「ひめも持ってた方が便利じゃない?」


『え‥っ でも‥』

「この部屋に引っ越してきたときに鍵2コもらったんだー
だから持ってて!」


『いいの?』

「なくさないでね?
引っ越すときに返さないどだめだからー」

『ありがと。』

「10時ぐらいに来て飯の準備してくれてもいいよ。」

『わかった!
じゃあ帰るね?』

雅紀の家を出た。

まさか部屋の鍵を渡されるなんて思わなかった。

私たちってそんな関係?

付き合ってないよね?

雅紀に好きなんて言われてないし‥


私たち付き合ってないのに距離近すぎだよ。

でも、今の関係を失うのが怖すぎて気持ちなんて伝えられない。


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