天然水

「1人だと人間は生きていけないよ。」

そう言い雅紀は煙草に火をつけた。

『私、雅紀のそばにいるよ?』

「ありがと。毎日いてほしいぐらいだよ」

『これから4年ずっと一緒だけどね?』


「そうだな。俺にはひめがいるな。」

そう言い彼は私に笑顔を向けた。

雅紀はずっとこのままの関係がいいのかもしれない。


やっぱり気持ちは伝えない方がいい。


そう思った。


「もう12時半じゃん!
ごめんな?送るわ」

外に出ると改めて冬だと実感してしまうほど寒かった。

「じゃあ、明日!
起きたらひめの家行くわ
バイバイ」

雅紀は私を家まで送って帰っていった。


まだドキドキしてる。

知れば知るほど
どんどん好きになってく

何か、切ないね。


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