天然水
「雅紀から女の話、
聞いたのはひめチャンが初めてだけどな。」
私が初めて‥?
「雅紀の態度みてさ、
ひめチャンのこと好きなのすぐにわかったけどな?
菜智も知ってたし‥」
『えー?! それ本当?』
「もしかして雅紀が好きなの知らなかった?!
普通わかるじゃん!!」
『からかわれてるのかと思ってた…』
「それはないって
俺が知ってる限りでは
あいつは気持ちをもて遊ぶようなことしねーし。
気長に待ってようぜ?
そのうち平気な顔して帰ってくるって。」
『そうだね!』
「もう帰ろっか!
暗くなってきたし…」
祐希クンは送るって言ってくれたけど1人で帰りたい気分だった。
だってね?
雅紀も私のこと好きだったんだよ?
本人からちゃんと聞いたわけじゃないから本当かわからないけど、
嬉しいじゃん?