天然水
今日も姫島サンに呼び出された。
もう、うんざり‥
「なんであたしが友達になれなくて、
あんたが上島クンと仲良くなれるのよ!」
そんなの知らないし…
「雅紀がひめチャンのこと好きだからに決まってんじゃん。」
後ろを振り向くと
祐希クンだ!
「あんた、まだ気づかないの?」
祐希クンが冷たく言う。
「そんなのうそよ!
あたしですら、
好きになってもらえなかったのに…」
「好きじゃないのに仲良くするやつなんていねーよ。
雅紀が先にひめチャンを好きになって、
ひめチャンも雅紀のこと好きになったんだよ」
「何それ…」
そう言い、姫島サンは走ってどこかへ行ってしまった。
『あ、ありがとね?』
「助けないと雅紀に怒られるかもしれねーし。」
『雅紀が先に好きになった、
なんて何でわかるの?』