天然水

「どうなんだろな？」


『もしかして、
今の適当に言った？』


「本当のこと知らないからうそじゃねーし、
いいんじゃない？」


『それもそうだね？』


私と祐希ｸﾝはそんな話をしながら教室へ戻った。

「ひめっ
大丈夫だった？
祐希も大丈夫？」



菜智は心配してくれてたみたいで、
話しかけてきた。


「俺がちょっと言ったら走って逃げて行ったよ」


祐希ｸﾝが自慢そうに菜智に言った。

「マジ？!
たまにはやるじゃん！
祐希が行かなかったら
菜智が行ってたけどね」


『２人ともありがと！
助かったよ。』



「姫島ｻﾝ、これで落ち着くといいね。」


『そうだねー』


「俺に感謝しろよ？」


『さっき雅紀に怒られそうだから‥って言ってたじゃん！』

そんな話をして、
私はバイトだったから
先に帰ることにした。