天然水

「ｸｯｷｰにしよ！」

『わかった！』

材料を買って家に帰った

「ﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝの前の日は日曜日だから菜智の家で作ろうねー」


そんな約束をした。

次の日、明日が土曜日であさっては菜智と約束した日だというのに、


なぜか姫島ｻﾝに呼び出された。


いつもみたいに自信満々な雰囲気とは少し違う気がして、
菜智と祐希ｸﾝが心配してくれたけど
1人で姫島ｻﾝのところへ行った。



「あたし諦められない」


またか‥


『諦めるとか諦めないとか私に関係ないじゃん！わざわざ何？』



「あんたなんかに…
あたしの辛い気持ちは
わからないわよ！」


『なによ…
私が辛い気持ちに
なったことないとでも
思ってんの？!』



「上島ｸﾝに好かれて‥」

『ふざけないで！』