天然水
次の日、
いつも通り早めに
学校へ行き、
別館までの階段を登る。
そろそろ別館に寄るの止めようかな。
なんて思いながら階段を
登っていくと
誰かいる…?
「ただいま」
『え‥‥?!
何でここにいるの?!』
やばい‥
久しぶりに
雅紀の顔を見てなんだか
恥ずかしくなってきた…
「昨日の夜中帰ってきたんだけど、祐希に電話したら毎朝ここにいるって聞いたからさ?」
『大丈夫なの?!
ご飯食べてた?!
心配したんだよ‥?』
「ほんと母親みてー」
心配してる私にお構いなしに爆笑してる雅紀。
『笑い事じゃない!!』
そう言うといきなり
抱きしめられた。
「ひめの匂いがする
会いたかった。」
なんて言うから
母親なんて言われたときの事なんて一気に忘れてしまい、
ただ嬉しい気持ちでいっぱいになった。