天然水

『もう、勉強しなくて
大丈夫なの?』


「大丈夫だよ」


本当に大丈夫かな?

留年されたら困るって‥


「それよりさ、
俺の横に来て?」


横って…
ベットの上じゃん!

ドキドキしながら
横に座った。


『なに?』


「今から俺の話、
聞いてくれる?」


『いいよ。』


しばらくの沈黙の後――


「ひめのこと好きだよ。
俺のものだけにしたい」


ドキッ


雅紀が私のこと
好きだって祐希クンから
聞いてて知ってたのに

ドキドキした。


「付き合って。」



真っ直ぐ私を見て、
真剣に話す雅紀に
ときめかないわけがない



私も好きだよ――



『うんっ』


「やっと手に入った!」

そう言い雅紀は
抱きしめてくれた。

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