天然水
先生を待つ間、
いろんな大学の資料を
見ていたら

ガラッ

ドアが開く音がして
振り向くと上島クンがいた


『あ‥』


「もしかして、
もう一人って
杉本さん?」


『え‥?
どうして私の名前
知ってるの?』


「え?
同じクラスじゃない?
2組だよね?」


『名前覚えられてるとは
思わなくて‥
喋るの初めてだよね?』


「そうだね。
俺、あんまり女の子と
喋らないからね。
男ばっかりだし。」


『そうなんだ?
女の子に人気なのに
喋ったりしないんだ~』


「あの子たちは
ただ見た目の俺が
好きなだけなんだよ。
じゃないと性格も
知らずに告白なんて
できないじゃん?」


それもそうだ。と思わず
納得してしまった。
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