天然水

ついに卒業式。


朝から気合い入れて
化粧して髪も巻いた。


泣いちゃったら化粧が
落ちちゃうけどね‥


制服着るのも
今日が最後。

全身鏡の前で

確認してリビングへ行った

『おはよ~』

ドアを開けると
雅紀がいた。


『今日は早いね?』


「おばさんと話したかったから早く来たんだ。」


『そうなんだ?』

ご飯を食べた後

一緒に手を繋いで
学校へ行った。


教室に行くと
菜智と祐希クンがいた。

『おはよ!』

「おはよー
ひめ可愛いじゃん!」

菜智が髪型を誉めてくれた。


「ちょっと菜智チャン!
俺が先に言おうと思ってたのに‥」


『そんなのいいからっ
もう卒業だよ?』


「そうだね‥
毎日ひめの家行くからね!」

いつも通り教室で
喋るのもこれが最後。


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