天然水
『今日は家に帰ろうかな
塾にも行きたいし』


あんな修羅場のあとに
平然としてる彼と
ここにいるよりも
家にいた方がいい、
と思い帰ろうとした時。


「そう簡単には
帰らさないよ」


『え…?』

「さっきの
見てただろ?
杉本さんいたの
俺の場所から見えたし」


ばれてた…

『うん… ごめんね。』


「謝る必要ないよ。
黙ってくれれば
いいだけだし。
彼女がいる、
なんて嘘の噂が流れたら
大変じゃん?」

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