天然水
「あのさー
ちゃんと飯食ってる?」


『はあ‥?』


「杉本さん軽すぎッ」

『早くどかしてよ』


「やだ」

何がやだ、よ!

誰か来たらどうする気?


「卒業するまで俺の
相手してくれない?」


意味わかんないっ

何言ってんの?

「これから
毎日、別館の3階の
階段の所に来て。
来ないと指輪
返さないからね?」


そう言って簡単に
薬指にはまっていた
指輪を外した。


『え‥?』


「じゃあー
俺、先に戻るね。」


そう言って出ていった。
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