天然水

『前に会った女の子
誘えばいいじゃん!』

「あいつはだーめ。
もう切るつもりだしね。

俺は好きでもないやつに
干渉されたくないの。
今日から毎日だよ?
来なかったら
指輪捨てるからな!」

そう言って
彼はどこかへ
行ってしまった。

何が目的なんだろう?

なんで授業さぼらなきゃ
いけないのよ。


何、あいつ!!
自己中すぎッ

あ~ もう最悪だよ。
もうすぐ達也が
帰ってくるのに‥


教室に戻ると、
菜智が待っていた。


「今日は遅いじゃん!
いきなりさぼりかと
思ったよ~
さぼる時は菜智にも
言ってよね!」


『今日はちょっとね?』


「何かあった?」


菜智に相談しようかな‥

でも、言えない。
< 55 / 287 >

この作品をシェア

pagetop