天然水
朝になると憂うつになる
だってさ、
別館に行かなきゃ……


学校を休んで
しまいたいけど
そんなことしても
指輪は返ってこないし。


学校に着き、別館へ行く

階段を登っていくと
上島クンがいることに
気づいた。


「ちゃんと来たんだ。
偉いじゃん。」


『あんたが来いって
言ったじゃん。』


「俺は雅紀、
ちゃんと名前が
あるんだから
名前で呼んで」


意味わかんない‥


「おいで、」

そう言って
彼は私を引っ張り
座らせた。
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