重ね合わせる手
「笑わないで下さい!それに、雪兎!ニヤニヤしてる」
私は怒ったつもりだったのに、お姉さん?はもっと笑い出して、雪兎は更ににやけた顔をしてた。
しばらくして、お姉さん?は口を開いた。
「いきなりお姉さんなんて言われるから面白かったのよ。ごめんね。私はお察しの通り、雪兎の姉、百合。一応警察官」
「い、いえ。そうなんですか。あの…取り調べとかされちゃいます?」
ふふふ、と笑って私を見た。
「大丈夫。お2人の邪魔はしないから。随分仲良さそうだし」