重ね合わせる手
それから百合さんと別れた。
2人で雪兎の家に帰る。
雪兎の家というか…私達の家。
私達同棲することにしたの。
雪兎が一緒に住みたいってさ。
荷物は全部雪兎の家にあるってさ。
あの白と黒に統一された部屋に私の荷物は合うかなあ。
「ゆき、何考えてんの?」
「あれ、もう着いたんだ。いやね、幸せだなって思って」
私を真っ直ぐ見つめて、チュッと口付けをした。
雪兎は少しやつれた気がする。
でも私はそれ以上にガリガリ。
ダイエットしなくていいなんて言ったら、雪兎に怒られそ。