重ね合わせる手


部屋へ足を入れたら、雪兎の匂いとか雰囲気とか。
懐かしいなあ。
これからは毎日ずーっと一緒だもんね。




キョロキョロしてたら、ギュッと抱き締められた。
温かくて安心する。
私も腕を回して雪兎の胸に耳をつけた。
心臓がバクバクしてる。
私と一緒だね。



「ゆき、おかえり」



「ただいま」


それから夜ご飯を食べた。
結局、私達は1ヶ月半離れていたわけで、雪兎の手作りは久々で、美味しかった。
やっぱり雪兎がいいなあなんて改めて思うんだよね。



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