重ね合わせる手
「ゆき」
外の光に照らされて、いつも以上に綺麗な横顔。
雪兎ってかっこいいなあ。
「何?」
「愛してるよ。俺、もうこの手を離さない」
愛おしそうに雪兎は自分の手を私の手に重ねてきた。
そう、この手を離すことはならない。
大丈夫だよ、これからは2人で乗り越えられるから。
「私も、意地でも離れないからね」
私達は笑いあった。
良かった、雪兎がいて。
私達の物語はこれからも続く。
2人が想い合う限り、永遠に。
おしまい