恋は盲目



「…な…にやってんの…?」


涙を流しながら言う私に冷ややかな目の賢くんは私が見たことがない表情をしてた。



「何って…みりゃわかんだろ。」



そういうことじゃない。



「浮気…してたの…?私……彼女……だよね……?」


「賢が彼女とか作るわけないじゃ〜ん」と隣の女も笑ってる。




「ふっ。何?俺のこと信じてたの?……へぇ〜。俺の噂とか聞いたことねぇーの?本命とかつくんないんだけど。」



「ど…いう…意味?」



「そーいう意味。誰も彼女なんていないし。まさか本気だったわけ?ありえねぇーだろ。」




うそついてたの…?騙されてたの……?


なのに……


なんでそんなに平気な顔してるの?




わけわかんない…………



付き合ってって言ったよね?



なんで………?



なんで平気でこんなことできるの…?




「私は……何だったの?」



「セフレ。それ以外何があんの?」




やっぱり。



私……








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