恋は盲目
あれからも拒むに拒めなくて、やさしい彼を見るとまた信じてしまいそうになって……
結局『セフレ』関係を続けている。
「会いたい」と言われればすぐに行く。
少しの期待と大きなの後悔を胸に―…
何度も何度も彼に呼び出され、彼に抱かれた。
季節は春になろうとしていた。
このままじゃだめだとわかっているのに…
彼を好きになってしまった私は……彼に溺れて、かかってしまった罠から逃げ出せない。
もしかしたらまた優しく……なんて期待してしまう。
彼の悪いところを見てみぬフリをした。
まわりなんてみえなかった。
誰が何て言っても構わない。
ただ傍にいたい。
彼だけが私の全てだった。